相続放棄をした場合の親族への影響

文責:所長 弁護士 古田 裕佳

最終更新日:2020年05月21日

1 相続放棄すると他の親族に影響を与える

 相続放棄をした場合,相続放棄をした人は,最初から相続人ではなかったことになります。
 そのため,他の相続人の負担が増加したり,新たに相続人となる人がでたりする場合があります。
 相続放棄をしてしまった結果,他の親族に借金を負わせることにもなりかねません。
 そのため,相続放棄をする際は,他の親族に連絡をしておくべきケースもあります。

2 相続放棄をした場合の具体的な影響

⑴ 相続人が複数いる場合

 相続人が複数いる場合は,一人が相続放棄をすれば,相続放棄をした人の権利が他の相続人に移ります。
 例えば,5人家族(両親と子ども3人)のうち,母は既に亡くなっており,今回,父が亡くなった場合で,父には3000万円の借金があった事例で考えてみます。
 この場合,本来であれば,借金は子ども3人で3等分して1000万円ずつ負担すればよいにもかかわらず,子どもの1人が相続放棄をすれば,他の2人の子どもらで借金を負担しなければならなくなるため,1500万円ずつ負担することになります。
 そのため,相続放棄を考えている場合は,他の相続人とまとめて相続放棄手続きをすべきです。

⑵ 相続人全員が相続放棄をした場合

 相続人全員が相続放棄をした場合は,次の順位の人が相続人となります。
 例えば,子どもが全員相続放棄をした場合は,亡くなった方の親が相続人となります。
 また,亡くなった方の両親も亡くなっている場合は,亡くなった方の兄弟姉妹が相続人となります。
 そのため,相続放棄をすることで,亡くなった方の借金などが,亡くなった方の両親(祖父母など)や兄弟姉妹(叔父,叔母)などに相続されることになります。

3 相続放棄を円満に行うためには

 このように,相続放棄をすることによって,他の相続人や親族に迷惑をかけてしまう場合があります。
 そのため,相続放棄をする場合は,できるかぎり他の相続人と一緒に行い,相続放棄が完了した後は,そのことを次の相続人となる人に伝えることが大切です。

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